2015/07/13

作曲家が音楽を聴かないメリット

私はつい最近まで、街を歩くとき、電車に乗るときなど、常にイヤホンをしていないと気が済まない人間だったのですが、ここ1週間くらいはそうしないようにしています。

きっかけはこの記事。

1つめ、2つめの理由に関しては「あーはいはい分かってる分かってる」と流し読みしていたのですが、3つめの理由には感心しました。
その場限りの音を聞き逃してしまうのは、確かにもったいないなあと。

でも、実際にノーイヤホン生活をしてみて分かったのですが、それ以上に(特に作曲する人にとって)大事なメリットは、「音楽が入ってこない」ことだと私は思っています。
当たり前すぎてなんのこっちゃって感じなので、もう少し説明します。

曲を聴きながら曲を作るというのは、よほど器用な人は別にして、普通はできないと思います。
要はインプットとアウトプットなわけですから、「食べながら出す」みたいなものです(食事中の方ごめんなさい)。
つまり作曲する人にとって音楽を聴くというのは、作曲する時間を削ってしなければいけない行為なんです。街を歩いているときでも電車に揺られているときでも、ふとメロディーが降ってくることは
あるわけですが、音楽を聴いているとそのチャンスが奪われてしまいます。
特に歩いているときにはこれが実感できるんじゃないかと思います。人間じっとしているよりも足を動かしているほうが脳が活性化するので、歩いているといろいろなことが思いつくはずです。これを利用しない手はない。

また、音楽をインプットしないということは、別のものがインプットできるということもメリットとして挙げられます。
私は最近本を読み始めました。
音楽を聴きながら本を(きちんと内容を咀嚼しながら)読むというのは、これまた器用な人は別かもしれませんが、私にはできません。
作曲のヒントというのは、何も音楽からだけ得られるものではありません。
小説や漫画、ゲームなど(フィクション作品のほうが多いと思いますが)、アイデアはあらゆるところに転がっています。
様々な種類の創作物に触れることが、作曲の引き出しを豊かにするのではと思います。

偉そうに語ってきましたが、別に音楽聴くなということではありません。
リスナーとして音楽を聴くのはとても楽しいし、そこから学ぶこともあるけど、作曲を第一に考えるなら聴かない時間を増やすといいよ、ということです。

最初に書いた通り、私もこの生活を始めてから1週間程度なので、これからどんな効果が出るのかまだまだ楽しみです。