2016/06/04

「聴かせる」曲紹介文の書き方

Twitterやブログなどで曲を紹介するとき、どういう紹介の仕方をするでしょうか。
URLと曲名だけ貼ることもあるでしょうが、「これは聴いてほしい!」というものは一言二言文を添えて発信することが多いと思います。

2つの紹介文
楽曲の紹介文には2種類あります。一つは「聴かせる」紹介文、もう一つは「説明する」紹介文。

「聴かせる」文とは、読んだ人が曲を聴いてみたくなるような文です。
当然、聴かせたい曲を紹介する際に添える文は、こちらであることが望ましいです。

一方、「説明する」文とは、どんな曲であるかを読み手に理解、想像させる文です。
理解、想像と書くといいことのように感じますが、悪く言うと「聴いていないのに聴いた気にさせる」文であるともいえます。
既に聴いた人とイメージを共有する役割もありますね。

これら紹介文とは別に、「感想」というものがあります。
曲を聴いてどう感じるかは完全にその人の自由ですから、「書き方」なんてものはありません。
よってこの記事では扱いません。

さて、「聴かせる」文と「説明する」文とでは、具体的に何が違うのでしょうか。

「聴かせる」文の一例を紹介しましょう。拙作の宣伝みたいになっちゃってアレですが。
文を読んで、どう感じましたか?
曲調が想像できたという方はほとんどいないと思います。
「聴いてみたいな」と感じませんでしたか?
思わずURLをクリックして聴いてしまった人もいるかも。ありがとうございます。
紹介はするな
「聴かせる」紹介文の鍵は「説明しない」ことです。

曲調を想像させたり、ジャンルを知らせる必要もありません。
多くの読み手は「未知」の音楽を求めています。「既知」の言葉で語られる曲には興味を持ちません。

「説明しない」とは、「具体的な言葉を使わない」ことでもあります。
上の紹介文と、「シューゲイザー」の一言では、後者のほうがより曲調の想像がしやすいでしょう。

言葉はイメージを制限するものです。ジャンル名などの具体的な言葉はとくに制限する力が強いので、使うときは要注意です。
1番その力が強いのは「〇〇っぽい」です。〇〇にはミュージシャンの名前とかが入ります。実際にはちょっとそれっぽい要素が入っているだけでも、読み手は〇〇そのものを想像してしまいます。
〇〇が好きな人は聴いてくれるかも知れませんね。しかし逆に「じゃあ〇〇聴くわ」ともなりかねません。

とくに作曲者は、当然何度もその曲を聴いているので、無意識に説明的な紹介のしかたをしてしまいがちです。
1回感覚をリセットして、初めてのつもりで聴いて書いたほうが、いい文が書けると思います。

かといって、あまりにもつかめない紹介のしかたでも、取っ付きづらくて聴く気になりづらいんですよね。
じゃあ何書けばいいのといわれると、私もよく分かっていません。なんて無責任な。
今は「ざらざらした曲」とか、「ひょうきんな曲」とか書いてます。これがちゃんと「聴かせる」文たりえているかは分からん。

まあ、共にその辺追求していきましょうよってことで。
以前の「ジャンル」の話も少し関連しているので、よければどうぞ。