2016/07/10

みんながマイノリティの時代

皆さん、ランキング見てますか?


世の中のいたるところで「多様化」が進んでいます。娯楽においてももちろんそう。
つまり、みんな同じ娯楽を楽しんでいた時代から、一人ひとりが自分にあった娯楽を見つける時代になったわけです。マジョリティの影響力が弱まっている。

たぶん、いいことだと感じる人のほうが多いと思います。
無理して周りに合わせず、マイペースに好きなものを楽しんでいいんですから。

一方で困っている(と思われる)のは、娯楽を売る側の人間。
以前であれば、みんなが一様に楽しんでくれるものだけを作って売っていればよかったのが、より細かいニーズに対応しなければ、消費者に満足してもらえなくなってしまったのです。

ランキングというのは、この売り手側が、「みんなこれ聴いてるよ!君も聴きなよ!」という意図で発表しているものだと思いますが、今の消費者からしたら、「あっそ。俺はこっち聴くけど」となるわけです。

というわけで、100万枚売れるCD、100万冊売れる本は、滅多なことがない限り出なくなりました。
週によっては、ランキング上位のシングルでも1000枚売れてなかったりするらしいですね。

でも、クリエイターたちにとってそんなことはどうでもいいのです。
多様化のおかげで、売れ線のものを作らなくてもそこそこの数の人が自分の作品を受け取ってくれるようになったから。

ごく一部の人気クリエイターたちが独占していたパイが、多くのクリエイターに分配されるようになりました。
贅沢をすることはかなわなくても、それだけで生活していける人の数は大幅に増えたと思います。

クリエイター1人(バンドであれば3~6人くらい?)が暮らしていくのに、ひとつの創作物が100万も売れる必要はありません。
ミュージシャンの場合で考えると、1000円のCDが年に5000枚も売れれば、人ひとりの生活を支えるのには十分です。プロの場合は印税率の関係でその10倍程度は必要でしょうか。こうなるとかなりハードルは上がりますね。
ライブやグッズの収入も考慮すれば、もうちょっと少なくても大丈夫でしょう。


というわけで、じゃあクリエイターが何を考えるべきかというと、どこの5000人に作品を届けるかということです。
日本の人口が1億人、音楽を聴く趣味を持っているのが1割の1000万人として、その0.05%で十分なわけです。日本に限定する必要もありません。
100万人に売るためには、どうしても最大公約数的なものを作らなければいけないのに比べて、遥かに自由度が高いのが想像つくと思います。

なので、下手に受けを狙ったりせず好きに作って、あとはターゲットの5000人に届けるべくマーケティングをしっかりすればいいってこと。理論上は。

問題は、書いてる私がそれを実行できていないことですね。頑張ります。




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